{{category 記号}} 円記号とは、日本の通貨記号「¥」です。JISの日本語通用名称では「円記号」とされています。英語では yen sign といいます。俗な語法として、日本のプログラマの間では「円マーク」と呼ばれることもあります。中華人民共和国の通貨の記号にも対応します。 !!JIS X 0201における円記号 JIS X 0201のラテン文字集合の符号位置5/12 (16進で0x5C)に円記号があります。 文字名は YEN SIGN と規定されています。 !!JIS X 0208およびJIS X 0213における円記号 JIS X 0208の区点位置1区79点に円記号があります。 したがって、JIS X 0213では1面1区79点にあります。 いずれでも文字名は YEN SIGN と規定されています。 !!Shift_JISにおける重複符号化 Shift_JISは成り立ちとしてJIS X 0201の8ビット符号の隙間にJIS X 0208を詰め込んだものなので、JIS X 0201とJIS X 0208の両方の文字が含まれます。 ここに、双方の符号化文字集合に円記号が存在するため、同じ記号に対して符号化表現が2種類存在する重複符号化が発生しています。 片方が1バイト、もう片方が2バイトの符号化表現になります。 俗に、1バイトの方を「半角」、2バイトの方を「全角」として便宜上あたかも別の文字のように呼ぶことが行われていますが、これは昔の貧弱な描画能力しか持たない低機能なコンピュータにおける文字表示実装を前提としたもので、誤解を招く慣習です。 JIS X 0208およびJIS X 0213の規定では、この重複符号化のため、2バイトの方について代替名称 FULLWIDTH YEN SIGN を用いることが可能となっています。 !!ISO/IEC 8859-1における円記号 符号位置10/5 (16進で0xA5)に円記号があります。 !!Unicodeならびに[[ISO/IEC 10646]]における円記号 ISO/IEC 8859-1をそっくりコピーしていることから、符号位置U+00A5に円記号 YEN SIGN があります。 また、Shift_JISのような重複符号化の救済用として、U+FFE5 にFULLWIDTH YEN SIGNがあります。上記JISの代替名称はUnicode/UCSではこの符号位置に対応します。 !!関連項目 * JIS X 0201