{{category 仕様}} ISO/IEC 8859とは、ISOとIECが定めている1バイトの文字コード規格です。 !!規格の構成 第1部から第16部まであり(ただし第12部は欠番)、それぞれが別個の符号化文字集合を定義しています。他のISO規格やJISと同じく、部の番号は規格番号の後にハイフンで続けて記します。 最もよく知られている部は、西ヨーロッパ諸言語向けの第1部、すなわち[[ISO/IEC 8859-1]]、通称Latin-1です。 各部は概ね、西欧や中欧、北欧などのような地域ごと、また、キリル文字、ギリシャ文字、タイ文字といった文字体系ごとに分かれています。ただ、同じ地域向けの部を改めて作り直しているケースもあります。例えば、西欧向け8859-1を作り直してユーロ記号などを入れた8859-15があります。この場合、作り直す前の部も廃棄されずに併存しています。 各部の文字レパートリーは排他ではなく、例えば第1部と第2部とで重複する文字があったりしています。 !!符号の構造 8ビットの1バイトコードです。 * GL領域(0x20-0x7F)は、[[ISO/IEC 646]]国際基準版(ASCIIと同じ) * GR領域(0xA0-0xFF)には、ASCIIにないラテン文字やギリシャ文字、キリル文字などの集合を配置します !!JIS X 0213との関係 JIS X 0213は、漢字集合1面の中に、ISO/IEC 8859の第1部と第2部の文字全てを含んでいます。他の部の文字も、全てではないにしても複数含んでいます。 !!関連項目 * [[ISO/IEC 8859-1]] - 西欧諸言語向けのラテン文字を収めた部。 * [[ISO/IEC 8859-2]] - 中欧諸言語向けのラテン文字を収めた部。