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鼻濁音

[カテゴリ:言語]

鼻濁音とは、日本語において鼻に抜けるように発音されるガ行音です。地方・方言によって鼻濁音の有無が異なります。東京などでは、語頭以外のガ行音や助詞の「が」がこの発音になるとされています。

鼻濁音の表記

鼻濁音を表すために、平仮名片仮名の「かきくけこ・カキクケコ」に半濁点をつけた文字を用いることがあります。

通常の濁音か鼻濁音であるかは言語としての区別の機能を持たないので、こうした半濁点つきのカキクケコは、通常の言語表記には用いません。一種の発音記号のようなものといえます。NHKが出しているアナウンサーの発音を示した出版物に使われるなどしています。

鼻濁音表記とJIS X 0213

JIS X 0213は、これら鼻濁音表記用の平仮名片仮名を収録しています。

平仮名「かきくけこ」の半濁点つきは、漢字集合1面の4区87点から91点までに、片仮名「カキクケコ」の半濁点つきは、5区87点から91点までにあります。

通常の平仮名片仮名と同じく、ちょうど1区違いに平仮名片仮名が配置されているので、例えばEUC-JIS-2004の場合なら平仮名の第1バイトに1を足すと片仮名になります。

鼻濁音表記とUnicode

JIS X 0213が制定されたあと、Unicodeに無かった文字はUnicodeへの収録作業が行われましたが、これら鼻濁音表記用の平仮名片仮名は、既にある通常の文字に合成用半濁点(U+309A)を続けることで表現可能であるとして、独立した符号位置を与えられませんでした。例えば、「か」に続けてU+309Aを置くことで「半濁点つきの『か』」を表します。

関連項目

最終更新時間:2016年11月18日 19時49分59秒