{{category 記号}} 濁点とは、平仮名・片仮名につけて濁音を示す「゛」の記号です。「が」「ガ」のように文字の右肩につけます。 !!JIS X 0201における濁点 JIS X 0201片仮名集合には、独立した濁点に符号位置が与えられています(符号位置5/14。GLに呼び出したときは16進表記で0x5E, GRでは0xDE)。一方、「ガ」「ザ」のように片仮名に濁点をつけた文字には符号位置が与えられていません。したがって、濁音を表すには「カ」の直後に独立した「゛」を置くという方式が取られます。 !! JIS X 0208における濁点 JIS X 0208では、「ガ」「ザ」「だ」「ば」など、濁点つきの平仮名・片仮名が収録されました。 特殊音として「ヴ」も収録されています。これには対応する平仮名はありません。 独立した濁点もJIS X 0201に引き続いて収録されています。 !! JIS X 0213における濁点 JIS X 0213の漢字集合1面には、「ヴ」に対応する平仮名が追加されています。また、「ワヰヱヲ」に濁点の付いた文字が追加されています。これらの文字は「ヴァ」など英語のV音を表すために使われたことがあります。 !! Unicodeにおける濁点 Unicodeには、独立した濁点として、前進を伴う濁点のほか、合成用の濁点が用意されています。これは、直前の基底文字とあわせることで1文字を表現するものです。したがって、「が」という文字の符号化として、濁点つきの平仮名「が」(U+304C)だけでなく、「か」(U+304B)+合成用濁点(U+3099)とすることも可能です。 1文字に複数の符号化方法があることは重複符号化になってしまうので、いずれかの方式に揃えることができます。これを正規化といいます。 !!関連項目 * 半濁点 * 平仮名 * 片仮名