表外漢字字体表
概要
表外漢字字体表とは、国語審議会の答申として発表された漢字字体の表であり、一般社会生活において常用漢字表にない漢字を用いる場合の字体選択のよりどころとなることを目指して作られたものです。平成12年12月8日付で発表されています。
使用頻度の比較的高い表外漢字1,022字を選定し、それらに対して「印刷標準字体」というものを提示しています。これは「印刷文字において標準とすべき字体」とされています。手書き文字を対象とするものではありません。
選定された文字には、2010年の常用漢字表の改正で取り入れられたものもあります。つまり「表外漢字」ではなくなったものもあります。例えば「剥」は常用漢字表に入りました。しかし、その後も表外漢字字体表は更新されていません。
JIS X 0213との関係
JIS X 0213の2004年改正は、例示字形を表外漢字字体表に合わせることを目的として行われました。この結果、例示字形を変更すると不都合の生じるもの10文字の印刷標準字体については「表外漢字UCS互換」という形で新たに符号位置を与えられました。
参考
- 表外漢字字体表, 国語審議会, 平成12年12月8日 (文部科学省ウェブサイト)
最終更新時間:2024年04月30日 12時26分04秒