CP932
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CP932 (コードページ932)とは、Shift_JISにベンダ定義外字を独自に付け加えた実装のひとつです。Microsoft Windowsに見られます。
MS932, Windows-31Jなどの名前で参照されることもあります。
下記に挙げるような様々な問題を持っているので、使用すべきではありません。JIS X 0213のShift_JIS-2004を用いる必要があります。
CP932の問題
- 文字化けの原因
- JIS X 0208の空き領域を勝手に使っており、JIS X 0208で規定されるシフトJISの規格に適合しない
- JIS X 0208との不整合 (既存の符号位置に包摂されるべき字体にも無秩序に符号位置を割り当てている)
- Unicodeとの変換が間違っている波ダッシュ問題
- Shift_JIS-2004と食い違う
- 同じ記号を複数の符号位置に割り当てる重複符号化を行っている
- 文字選定の理由が不明。JIS X 0213の開発時、ベンダに追加文字の典拠を要請したが回答がなかった由
- ベンダ中立な公的規格でないプロプライエタリな実装
- 現代日本のテキストを符号化するには文字が足りないというJIS X 0208の課題を解決していない。例えばアイヌ語に使われる文字に対応していない
JIS X 0213に取り入れられたCP932の文字
13区の記号類、例えば丸付き数字やローマ数字、「TEL」などの組み文字はそのままJIS X 0213の漢字集合1面に取り入れられています。
このため、Windowsのメモ帳でこれらの文字を「ANSI」(実際には外字付きのシフトJIS)として保存したファイルは、そのままShift_JIS-2004のテキストファイルとして扱うことができます。
最終更新時間:2017年01月21日 14時00分09秒