libiconv
概要
GNU libiconvは、文字コード変換のライブラリおよびコマンドのiconvの実装のひとつです。Free Software Foundationによって、GNUプロジェクトの一環として開発・配布されています。
単体でダウンロードしてビルドできるほか、Windowsで動くCygwinからもインストール・使用できます。
JIS X 0213対応
libiconvはJIS X 0213の符号化方式である Shift_JIS-2004, EUC-JIS-2004, ISO-2022-JP-2004 に対応しています。
名称として、それぞれ、SHIFT_JISX0213, EUC-JISX0213, ISO-2022-JP-3 として指定できます。これらはJIS X 0213:2000における名前ですが、2004年改正版の上記「-2004」と同じ内容です。
ただし、ビルド時にオプション --enable-extra-encodings をつけてconfigureされている必要があります。libiconvで SHIFT_JISX0213 等に対応していないケースはこれを用いずにビルドされたことが考えられます。
コード変換例
例えば、SJISからUTF-8に変換するには次のようなコマンドラインになります。
iconv -f SHIFT_JISX0213 -t UTF-8 < sjis.txt > utf8.txt
バージョンによっては、SHIFT_JIS-2004, EUC-JIS-2004 という名前がエイリアスとして定義されているようです (参考:「Cygwin の iconv で EUC-JIS-2004 や Shift_JIS-2004」)。登録されている名前を確かめるには、下記のようにオプションをつけてiconvコマンドを実行します。エイリアスは同一行に出力されます。
iconv --list
最終更新時間:2017年01月22日 00時07分28秒