ハイフンマイナス
[カテゴリ:記号]
ハイフンマイナスとは、ASCII等にある、ハイフンにもマイナス記号にも使われる、意味合いの曖昧な記号を便宜的にUnicodeないしISO/IEC 10646で名付けたものです。
ASCIIにおけるハイフンマイナス
ASCIIの記号「-」は、符号位置2/13にあります。16進では0x2Dとなります。これはハイフンにもマイナスにもどちらにも使われてきました。
JIS X 0201におけるハイフンマイナス
JIS X 0201のラテン文字集合にはASCIIと同じく2/13にハイフンマイナスがあります。
JIS X 0208におけるハイフンマイナス
JIS X 0208では、ハイフン(文字名HYPHEN)とマイナス(負符号, 文字名MINUS SIGN)それぞれに独立した符号位置を与え、例示字形も微妙に異なっています。
一方、ASCIIのような「ハイフンにもマイナスに使われる符号位置」というのは存在しないため、コード変換を考えると一対一に対応しないことになります。
Unicode / ISO/IEC 10646におけるハイフンマイナス
UnicodeないしISO/IEC 10646では文字に対して一意な名前を与えて、他の文字コード規格との対応づけを図っています。UnicodeもJIS X 0208同様にハイフンとマイナスそれぞれに独立した符号位置を割り当てています。ここで、ASCIIをそっくりコピーしているBasic LatinブロックにあるU+002Dに対しては、「ハイフンにもマイナスにも用いられる曖昧な記号」として、便宜的にHYPHEN-MINUSという文字名が与えられました。
JIS X 0213におけるハイフンマイナス
JIS X 0213では、既存のハイフンやマイナスとは別に、ASCIIやUnicodeのHYPHEN-MINUSにあたる文字が面区点1-1-61に追加されました。これにより、ASCII (ISO/IEC 646国際基準版)やJIS X 0201との変換で2/13にあたる文字を一意に定めることができます。
なお、EUC-JIS-2004やShift_JIS-2004のように、HYPHEN-MINUSを含む1バイトコードとともに用いる符号化方式においては、JIS X 0213の(2バイトの)ハイフンマイナスは「FULLWIDTH HYPHEN-MINUS」という代替名称となります。
最終更新時間:2023年07月02日 22時19分25秒